最終更新日: 執筆者:高荷智也
ツナ缶(シーチキン)ランプの作り方
災害時の停電対策と非常食の備蓄を兼ねられる、ツナ缶ランプの作り方を詳しくご紹介。ツナ缶が1時間燃え続けるランプに変身、もちろん燃焼後は美味しく食べられます。
ツナ缶ランプの材料と道具
材料(ランプ1個辺り)
1.ツナ缶:1個 オイル漬けのもの。(水煮は使えませんのでご注意ください。)
2.ティッシュ:1枚
道具
1.缶に穴を開けるための器具
2.穴開け器付の缶切り、釘とカナヅチ、ドリル、キリなど。手の防護用に軍手。
3.ハサミ(なくてもよい)
作り方
1.ティッシュを裂いてランプの芯にする(図1)
2. こよりを二つ作る(図2)
3.二つのこよりを併せ太くし、ツナ缶の2.5倍の高さにする。長い部分はハサミで切る。(図3)
図1. 図2. 図3.
4.ツナ缶に芯をさす穴を開ける。(図4)
5.ツナ缶に芯を差し込みランプの完成。真に油が浸み込むまで数分待つ。(図5)
6。出来上がり。着火。着火して数分間して火力が落ち着き、
安定した低い炎で50分~1時間使用可能。つけ初めのやけどに注意。
図4. 図5. 図6.
注1.:芯の先端まで油が染みていることを確認して火をつけてください。
火が上手くつかない場合は、芯の長さやこよりの作り方を変えてみてもよいです。
火が消えた後はそのまま食べられます。
注2.火をつけて最初の数分間は大きな炎が上がります。
落ち着くと高さの低い安定した炎になります。やけどや火災には十分注意してください。
注意事項
災害時の停電に備えて、明かりの準備を
地震や台風などの災害時には、停電に備えた明かりの確保が必要です。暗闇の中では思わぬ危険がありますから、普段から各部屋や枕元に懐中電灯などを用意するようにしましょう。消費電力が小さく(電池が長持ちする)球切れの心配がないLED懐中電灯が優れています。寝室や玄関、廊下などには、停電すると自動的に明かりがつくタイプの懐中電灯を設置しておければ安心です。
大地震直後にツナ缶ランプは「絶対使わない」
ツナ缶ランプは、大地震の直後の明かりとしては絶対に使用しないでください。大きな被害をもたらす規模の震災となった際、地震直後は辺りに木くずや粉塵、がれきや木片が飛散し、大変燃えやすい状態になっています。ツナ缶ランプはもちろんロウソクなど、裸火をつけると大火災の原因になりかねませんから、周囲が落ち着くまで絶対に火は焚かないようにします。
ツナ缶ランプの使い時は?
地震以外を理由とした停電、またアウトドアやレジャーなどではロウソクの代わりとして活躍します。魚のにおいが好きな方はアロマの代わりに使うこともできる…かもしれません。備える.jp 新着記事
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