2017年3月1日水曜日

「幸福」を人間関係に求めるとそれは崩壊します。「幸福」は私たちの本質の資質のであり、自分自身で気づくもの。 ルパート・スパイラ

 「目覚め前後の人間関係」Before and After~ルパート・スパイラ

 (ビデオの会話より)


「幸福」は私たちの本質の資質のである。今までずっと活動や人間関係の中に「幸福」を探すということを習慣にしてきた。ほとんどの人 ー 自分のことを「分離した自己」と信じ込んでいる人は誰もが、人生においてひとつのことを見つけ出そうとします。それは「幸福」です。

なぜ、分離した自己は人間関係に「幸福」を見つけようとするのでしょうか?それは「他者」を求めているからではありません。それは自分が「幸福」になりたいからです。
もしあなたが、自分が交際している相手が自分に苦痛をもたらす人だと知ったらその相手と交際し続けるでしょうか?そんなことしませんね。私たちが求めているのは相手でもなく、活動でもなく、ものでもなく、それらから「幸福」がもたらされると信じているからです。



でも、もし私たちが活動、人間関係に「幸福」を求めなくなるとしたら私たちはもう人間関係を持たなくなるでしょうか?もちろんそんなことはありません!人間関係の在り方には2つあります。「幸福」を求めてそれを満たそうとする関係性とお互いが感じている「幸福」を表現し、分かち合い祝福しあう関係性があります。ですから、人間関係は持ち続けます。しかし、私たちは自分の欠乏感を相手に満たしてもらおうと要求しなくなるのです。つまり自分の欠乏感を次から次へと満たすための対象として他者を利用しなくなるということです。しかし、実際には他者にはそんなことはできないのです。だから人間関係は崩壊するのです。なぜなら私たちは、遅かれ早かれ他者が自分を満たすことはできないと気付くからです。それができる人はいませんから。相手が身分を満たしてくれないとわかると争いが始まり、関係性は崩壊していきます。

しかし、私たちは「幸福」を見つけようとするために他者と関係性を持たなくなるのです。それは、相手に対しても他者の飽くなき欠乏感を満たすという不可能な重荷を軽減することになります。
こうしたあり方によって、私たちの関係性は真に親密で愛に満ち、開かれ、多くを要求しない最善のものになっていきます。同じ存在としてお互いの表現を分かち合っていく関係になっていきます。」